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「まじかよ!」
俺は携帯電話に向かって大声を張り上げた。
『ほんとすまない。だって急な仕事が入ったんだからさ、仕方ないだろ』
電話から申し訳なさそうな博の声が伝わってくる。
「せっかく準備万端なのに…まあ、仕事なら仕方ないな」
俺は自分を納得させるかのように、ため息を一つ吐いた。
『ほんと悪いな』
「いいさ。しばらく博と休みも合わないし、今日は天気いいし…一人で行ってみるかな」
少し嫌みっぽく言ってみたが、博はそんなことには動じるような奴ではないことを俺はよく知ってる。
『おお!いいね!一人で楽しんできてくれ!』
あほかよ……
一人で楽しいわけがない……
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