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トイレに着くなりバシャバシャと水が跳ねる大きな音が俺を出迎えた。
手洗い場で伊東がこれでもかと水を流し、豪快に顔を洗っていたのだ。
その足元には顔を洗うだけでは到底出来ない量の水溜まりが…。
こいつ…後始末しない気だろうな…。
はぁ…と溜め息を吐くと俺の存在に気づいたのか、水を止め伊東は顔を上げた。
「おー、どした?」
ポタポタと水を滴らせ前髪を掻き上げる。
「…っ。ほら、ハンカチ。どうせお前持ってないんだろ?」
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