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数学教師でもある担任が数本のチョークを指で弄びながら伊東を睨めつけた。 これ以上馬鹿な発言をしたらまた見舞うつもりだろう。 「だってよー、せんせー。夏休みどう過ごそうか考えてたら思いついちまったんだぜー?」 呆れた。 なにか真剣にノートに記していたかと思えば、すべて夏休みに関する予定だ。 よく見れば『河野とデート!』などと書かれてある。   こいつ……。 俺と伊東はその………付き合っている。 だけどそれは俺達だけの秘密だ。
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