第1章~【指揮者】

2/9
前へ
/87ページ
次へ
目…目…目… この場にいる26人の目… 26×2の目… その目は僕を見ているか、下を向いてうつむいている目 そしてクラスに阿鼻叫喚の悲鳴が響いた 僕は3個目のナイフを男のふとももに ブスリと!! 突き刺した 1個目は右腕 2個目は左腕 男はイスに座り 白いロープで体中をグルグルと巻かれ、拘束されている。 僕が見せしめの為にやった 【黒ひげゲーム】だ 「ねえねえ…戸口君 いい加減喋ったらどう?アイツらをかばって何かあるの?」 「分かったよ… もう分かったから…許してくれょお…」 戸口は涙を流し その目は赤く充血していて、四肢は血まみれで服まで赤く染まっていた 「ありがとう。やっと言う気になったんだね」 「川田と三樹と百合… それから井口と梓 後は坂下だよぉ…」 「なるほど…なるほど…」 「頼むから織田には… 言わないでくれ… 織田の耳に入ったら殺されちまう…」
/87ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15人が本棚に入れています
本棚に追加