第1章~【指揮者】

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「こんな状況でそんな事を心配してんの?大丈夫だよ」 だって君は 今すぐ死ぬから 4個目のナイフ それを心臓へ目掛け突き刺した 「げは…あっ…う!!」 戸口は口から血を出しながら、4個目のナイフで断末魔を上げて絶命した そして また大きな悲鳴が鳴り響いた 戸口の亡骸を見て、ある者は泣き崩れ、ある者は顔を背けて、苦痛に表情を歪める 皆は怯えているけど 僕は楽しくて楽しくて仕方が無い 足りない…まだ足りない 悲鳴がまだ足りない… 彼女の死とは、罪の天秤がまだ釣り合わない 罪には罰を… 罰には死を… 死して償え… そして… 天国の君には この苦しみを謳うミンナのオーケストラが 聞こえていますか?
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