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ミンナは円陣を組んで
体育座りで座らされている。
その両手は
白いロープでしっかりと拘束されている。
僕は円陣を組んでいる
ミンナの中の一人に
ゆっくりと近付く。
「ところで坂下君
さっき戸口君から君の名前が出たけど?」
「知らない…!本当に俺は知らないんだっ!!」
僕は坂下の顔にナイフを当てて、軽く力を入れスライドさせた
頬からうっすらと血が、にじみ流れる。
「ひっ…や…ヤメ」
僕は萎縮している坂下に笑顔で問い掛けた。
「本当に知らないの?」
「知らない!本当だよ!頼むよ…頼むから殺さないでくれよ…」
坂下は膝に顔を向けて、そのままうつむいてしまった。
まるで話にならない…
小学生の駄々っ子の様な反応をする坂下君。
「仕方がないなあ…」
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