夏はまだ

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「「(夏樹!/太陽!いい加減に(しなさい/しろ))」」 「「は、はぃ!」」 野球部副主将 直江 悠真(ナオエ ユウマ) と、 ソフト部副主将 直江 悠華(ナオエ ユウカ) この二人が唯一バカ二人を止められる。 年子で悠真が4月、悠華が3月生まれ双子ではない同い年の兄弟である。 「行くぞ太陽!野球部は遅刻厳禁だろ!」 「お…おぅ」 「夏樹!ソフト部は来週試合でしょ!」 「う…うん」 そして一言… 「「早く行かないと(野球部/ソフト部)に負けるよ!」」 その言葉にピクっと反応した二人は向き合い、張り合った。 「ぜってぇーお前だけには負けねぇー!!」 「望むところよ!私だってむさ苦しい野球部なんかに負けてたまるもんですか!!」 「っは、せーぜー頑張るんだな」 「そっちこそ!」 太陽と夏樹が部室棟へ走り去りながら吐き捨てるのを聞いて、副部兄妹はガッツポーズをしたのであった。
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