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「いーちにーー…」
「「「「いっちにそーれ!」」」」
「いーちにーー…」
「「「「いっちにそーれ!」」」」
「いーち」
「「「「そーれ」」」」
「にー」
「「「「そーれ」」」」
「さーん」
「「「「そーれ」」」」
「しー」
「「「「そーれ!いっちにっさんっし、にーにーっさんっし!」」」」
俺が部長を勤める野球部は、ここらじゃ有名だった。
部員60人を超える野球部は常に実力で決まっていた。
だから3年だろうとボール拾いはするし、1年だろうと4番ピッチャーで大会にでる奴だっている。
自慢ではないが俺は結構上手い方の分類で、1年の時からずっとレギュラーに入っていた。
そんな俺が部長になって早2ヶ月、春の大会をベスト4で終えてしまった悔しさを糧に夏大へと練習をしている。
アップか終わるとキャッチボールを20分念入りにやり、2.3年生はノックに入る。
野球部の顧問はいるのだが、あまり顔を出さないため俺が指示したり、注意したり、練習のためノッカーになったりする。
「ライトー!」
―カキーン!
「センター!」
――――
―――
――
ラスト1周になり、決めたやつから順々にあがっていった。
選手を並べグランドに向かって整列をし挨拶をする。
「っけー!っれ!」
「「「「「「っした!」」」」」」
ノックの次のメニューはトレーニングで2.3年生は準備にはいる。
だが、レギュラー陣は別メニューでその日に決められたメニューをする。
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