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「わからないから聞いてるんじゃないですか!」
問にカッとなったのか、一年生の声がグランドに響いた。
悠真が反応し、その一年に向かって歩こうとしたが太陽に止められた。
「わからない?ならわかるまで部活には来ないでいい」
「ちょっと太陽!それは言い過ぎじゃあ…」
「ウチ(野球部)の規則はちゃんと部室に貼ってある、それを読んでないなら話は別だけど?」
一年生3人はやっとわかったみたいだ。悠真もやっと納得し、口出ししなくなった。
「今から30秒でやってこい」
スタートの合図もなしに3人は走っていった。
「先にノックを始める…並んで」
「「「はい!」」」
太陽が離れるのを確認してから、悠真はため息をついた。
「規則第4条…スパイクは並べて置くこと…ね、ホントよく見てるよな…」
視線をベンチに持って行くと、さっきの一年生はスパイクを並べている最中だった。
「アイツが部長になれた理由がわかった気がする」
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