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――バコン!
「いったぁ!」
春の日差しが窓から入っていて、程よい温度の風がフワフワと眠気を呼び込んでいた。
そんな中、教室に響いた音と声は、頭に激痛を感じ一気に目が覚め跳ね起きた俺、
日野 太陽(ヒノ タイヨウ)のものだった。
まだチカチカする視界を英和辞書を落としたと思われる自分の担任に向けた。
「何すんですか!井野っち!」
「だって…何度起こしても起きなかったんだもん…てか井野っち言うな」
だからって生徒の頭に英和辞書を落とすのはどうかと思う。
「もんって何ですか?!もんって!それに分厚い辞書で人を起こさないでくださいよ!井野っち」
「いいじゃん俺だってまだ若いんだからよ!あと井野っちって言うな」
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