22人が本棚に入れています
本棚に追加
「ァハハハハ」
まだジンジンする頭を撫でると、隣から笑い声が聞こえた。
笑い声の主はわかっている、だからイラっとして先生と反対方向にいるそいつを睨んだ。
睨んでるのに気づいたそいつは、俺を無視して先生に言った。
「だめですよ井野っち!バカ叩いたらさらにバカになっちゃうじゃないですか!」
また笑い始めてるコイツの名前は
文月 夏樹(フヅキ ナツキ)…
俺の幼なじみにしてライバル、家も席も隣である。
「うっせー!バカって言うな!」
「バカにバカって言って何が悪いのよバーカ」
「お前の方がバカだろ!」
「まだテストの事言ってんの?バッカみたい!」
「バカとなんだ!お前より合計点数俺の方が高かったじゃねぇか!」
「たった1点でしょ?小さい男ね、いつまで引きずる気?」
「うっせー!お前ろくに英語できないくせに威張ってんじゃねー」
「威張ってなんかいないわよ!それに私は日本人なんだから英語なんてどうでもいいの!」
「よくねーよ!それにお前、井野っちの前でよくそれ言えるな!」
※井野っちは英語の先生
「井野っちは英語よりどーでもいいわ!」
「英語はどうでもよくないだろ!」
二人の会話を聞かされている生徒全員が「井野っちは?」っと意見がまとまった突っ込みを入れた。
井野先生は「どうでもいい」と言われたショックで固まっていた。
まだ喧嘩は続いた。
最初のコメントを投稿しよう!