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そのミッションの内容は壊滅させたあるテロリストの集団のトップの息子を殺す、もしくは逮捕せよというものであった。
トップの名はイカロス。
過激派のテロリストの1人として指定され、噂によると核を撃てる戦力をもつというような説もあった。
しかしイカロスはあっけなく死んでしまった。
仲間の裏切りらしく、テロリストの内部では珍しいものであった。
組織の主要人物の1人だったらしいが詳しい情報がない謎の男だった。
その男は殺した後、欧州の方に逃げた噂であるが、捜査は今SASに移され全く今はわからない。
結局実権は息子に移り、ミッションはその息子を逮捕しろというものだったのだ
しかしそれは容易なミッションではないことは知っていた。
数日前、小隊が組まれてブリーフィングをした際にその難易度について聞いたときであった。
「敵の戦力はなかなか多い。どうやらその地域の民衆は傭兵にしたてあげる、簡単な練習をさせられているらしい。つまり、現地では味方がいない。支援もあるとは思うが、油断しないでほしい。」
たんたんとミッション内容を説明しているが、その顔には不安の色が見えている。
ブリーフィングルームはそれなりに広く、小隊の10人が使うには大きすぎた。
その部屋の大きさがミッションの重大さを物語っている。
「とにかく今回のミッションは遠距離からのスナイパー班とポイントマン班に分かれてのものとなる。どちらも重要な仕事だ。気を引きしめろよ」
そういうと解散、と言って部屋を皆後にしていく。
俺は銃の点検の為に倉庫へと足を速めた
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