~一章~ paradise

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そこにはリアルでは見たことがないような美人が立っていた。 透き通るような白い肌、スラッと伸びた手足。緩やかなウェーブのかかった青いセミロングの髪が印象的な女性だ。 「電話はね、自分の手を耳に当てるようにしてごらん?」 「あ、ありがとうございます」 「どういたしまして☆彡ほら、早く出なきゃキレちゃうよ?」 そう言って彼女はきびすを返し歩きだした。 「またね☆彡」 彼女はその美しい顔でニッコリと微笑み、光の螺旋に包まれるとその場から姿を消してしまった… あ、電話! 「…もしも」 『ちょ、イズミ!』 慶介さんだ、よかった~; 『今ビギナータウンか?公園みたいな所いるだろ?』 ここビギナータウンって言うんだ? 「多分そうです。まわり俺と同じ霧の塊みたいな人ばかりですから。」 『よし、今からTP飛ばすからこっちおいで』 TP?なんだろそれ? 「先輩、TPってなんですか?」 『あ~、TPはテレポーテーションみたいなもんw音声ガイダンスが流れるからそれを許可してくれぃw』 ど、どうにかなるよね?; 「わかりました;やってみますね;」 『ヨッシャ!ほな呼ぶで!』
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