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そこにはリアルでは見たことがないような美人が立っていた。
透き通るような白い肌、スラッと伸びた手足。緩やかなウェーブのかかった青いセミロングの髪が印象的な女性だ。
「電話はね、自分の手を耳に当てるようにしてごらん?」
「あ、ありがとうございます」
「どういたしまして☆彡ほら、早く出なきゃキレちゃうよ?」
そう言って彼女はきびすを返し歩きだした。
「またね☆彡」
彼女はその美しい顔でニッコリと微笑み、光の螺旋に包まれるとその場から姿を消してしまった…
あ、電話!
「…もしも」
『ちょ、イズミ!』
慶介さんだ、よかった~;
『今ビギナータウンか?公園みたいな所いるだろ?』
ここビギナータウンって言うんだ?
「多分そうです。まわり俺と同じ霧の塊みたいな人ばかりですから。」
『よし、今からTP飛ばすからこっちおいで』
TP?なんだろそれ?
「先輩、TPってなんですか?」
『あ~、TPはテレポーテーションみたいなもんw音声ガイダンスが流れるからそれを許可してくれぃw』
ど、どうにかなるよね?;
「わかりました;やってみますね;」
『ヨッシャ!ほな呼ぶで!』
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