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原「戻りたくねぇって言ったら嘘になるが、俺は美緒と離れる方が辛いんだ」
「うん、ごめんね…」
原「謝るこたぁねぇよ」
左之助さんはあたしを安心させる様に何度もキスをくれる。
「んっ…っ」
時々深くなるキスに応える様に、あたしもギュッと左之助さんに抱き付く。
原「そんな悲しい顔すんな。な?笑ってろ」
「うん…っ」
左之助さんが言う様にあたしはにっこり笑って見上げる。すると左之助さんは満足した様に頷きあたしを抱き上げた。
原「今日は、朝まで離さねぇぞ」
「……っ!」
左之助さんは意地悪そうに微笑みながらあたしの耳元で囁く。
あたしはその言葉の意味が理解出来ると、恥ずかしそうに真っ赤になりながらも、首を縦に振り、ギュッとしがみ付いた。
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