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原「俺も拾ってくれたのが美緒で良かったよ。ありがとな」 「あたしこそありがとうだよ。それでね、あたし…左之助さんに言わなきゃいけない事があるの」 原「ん?何だ?」 頑張って言うんだ…。 言わないまま、後悔はしたくない!! 「あのね…っ、あたし、左之助さんが…っ」 あたしは言ってる途中で恥ずかしさから息が詰まり、下を向いてしまう。 原「ゆっくりでいいぜ。全部言い切るまで、いつまででも待つから」 左之助さんはそう言って、あたしの頭を優しく撫でてくれた。 左之助さんの大きな手から伝わる体温がすごく心地良くて、落ち着く事が出来た。 「好き、なの…っ。左之助さんが、好き!」 あたしは下を向いたまま想いを告げた。 左之助さんは急な告白にびっくりしてしまったのか、しばらく黙り込んでしまった。 ダメ、だよね…。生きてる時代が、住む世界が違いすぎるもん…。 原「先、越されちまったか…」 「………え?」 .
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