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あたしは左之助さんの背中にしっかりと腕を回してギュッと抱き付いた。
左之助さんも、それに応える様にあたしの髪の毛に顔を埋め、優しくも力強く抱き締め返してくれた。
ーチュッ
左之助さんは楽しそうにあたしの頬にキスをする。
原「もし、この先帰れる時が来たら美緒も必ず一緒だ。離れるなんざ、許さねぇからな」
「離れないよ…っ!離してって言われたって離さないんだから!」
原「ずっと、死ぬまで一緒だ…」
「もちろんっ!!」
勇気を振り絞って想いを伝えて良かった。
あたしはもう、1人じゃない。
これからは左之助さんと2人で生きていく。
辛い時も悲しい時も、嬉しい時も幸せな時も、いつも2人で笑い合って、支え合って生きていく。
「大好きよ、ずっとずっと…」
原「あぁ、俺もだ」
あたし達は抱き合いながら想いを伝え合う様に何度も何度も唇を重ね合った。
あたし達の愛は、これからだんだん育まれて行く。
色々な思い出を残して。
いつか生まれてくるであろう、あたし達の子どもへ話せる様に…。
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