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――――…
気付けば外はすっかりと明るくなっていた。
身も心も結ばれ、幸せそうに微笑みながらまだ眠っている左之助さんの胸に顔を埋める。
穏やかな顔で眠っている左之助さんを見ると、とても幸せな気分になる。
この切腹傷の跡も…。
原「ん…起きたのか?」
色々と心の中で幸せに浸っていると、頭上から左之助さんの声がした。
「あ、ごめんね。起こしちゃった?」
ゆっくりと顔を上げ、にっこり笑いながら問い掛ける。
原「いや…ちょうど目ぇ覚めた所だから大丈夫だ。腰、大丈夫か?」
「ん、平気だよ」
左之助さんはあたしを気遣って優しく腰を撫でてくれる。
こんな些細な事でも、とても幸せを感じて自然と笑みが零れてしまう。
原「もう少し寝てるか…?」
「ううん、もう大丈夫だから起きるよ」
あたしは起き上がり、左之助さんに背中を向けながら服を着る。
「お腹空いたでしょ?ご飯にしよっか」
原「確かに腹減ったな…手伝うぞ?」
「おせち出すだけだから大丈夫よ。あ、お酒飲む?」
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