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「そう?ありがとう。勇助も父上みたいよ?」
勇「やったぁ!!」
あたしがそう言い、勇助の頭を撫でると勇助は本当に嬉しそうに笑う。
近「良し、じゃあ始めるか。勇助!」
あたし達の仲睦まじい様子をずっと見守っていた近藤さんがキリの良いところで話し掛け、勇助を呼んだ。
――――――…
それから勇助は近藤さんと永倉さんに。
あたしは左之助さんに剣術の基礎を教えてもらった。
日が暮れ始めて来た頃、あたしは女中の仕事の為にまた着物へ着替え、先に戻った。
勇助は楽しそうに真剣に、竹刀を振り練習し続けている。
あたしは台所へ行き、ご飯を炊きながらおかずとお味噌汁を作った。今日も井上さんが手伝ってくれた。
井「勇助は張り切っている様だね」
井上さんが浅漬けにしておいたきゅうりを刻みながら言う。
「はい。近藤さんと永倉さんが直々に教えてくれて…」
井「なかなか様になっていたよ。良い剣の遣い手になるだろう」
「そうでしょうか。将来が楽しみですね…」
あたしは煮魚を取り分けながら微笑んだ。
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