双子、異世界にて

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「ねぇ!ミカ姉?いよいよ明日だねっ。」 「……そうですね。楽しみです。」 空が紫色に染まっている。 たまにカラスのような鳴き声が聞こえ、二人の影は仲良く手をつないでいる。 そして短い茶髪の女の子はニコッと笑い 野原にいろいろな資料をばらまいた。 「ミカ姉。人間ってものはね……子供を作るときに面白いことするんだよ!」 「…………?」 長い黒髪のミカという女の子は 首を傾げた。 「あのね?ツンツンってしてチュッチュするんだよ!」 「…………おかしい。」 真顔でミカは答えた。 そしてばらまかれた資料をゆっくりと集め始める。 「だから私が人間界にいったらねー、まずは子作りをするのー!」 「…………ミキ、だめ」 ミカはミキという子の頬っぺたをつねる。 「いたたたた!ミカ姉痛いよ!」 「ミキはまだ、子供……作っちゃだめ。」 「えー…なんで!?なんで!?」 「……年的にだめ。」
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