俺、登下校にて

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「あー、遅れる。」 ぶつぶつと独り言をいいながら、途中にある小学校の時計を見た。 そして少し足を速める。 ─────ドン よそ見をしていて誰かとぶつかってしまった。 「…………。」 「……っいたた。」 「大丈夫!?ミカ姉!」 俺がぶつかってしまったのは黒くて長い髪の可愛い子だった。 中学生っぽい……。 そしてもう一人いて そのこは茶髪のショートカットだった。 「あ……ごめんなさい」 俺はズボンの砂をはらう。 「…………大丈夫。」 「ちょっとあんた!ミカ姉になにしてるの!?」 茶髪の女の子は僕の胸ぐらを掴もうとするが あと一歩のところで 俺の胸ぐらに届かない。 「あー!わかったよ!大丈夫?」 俺は黒い髪の子に手を差し伸べた。
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