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2013年アフリカにて
「見ろ!ラーン!これだこれが世界を救う新たな資源になるんだ」
「これが話に聞いてた?なんだ赤かったり青かったり色がバラバラじゃないか、ただの石じゃないのか?」
「色の違いは化学反応で他の物質と結合しているからだ。ケイ素と結合すれば緑になるし、カルシウムと結合するとオレンジ色になる」
「そんな不安定な物質をちゃんと資源として利用できるのか?」
「水を浴びせれば結合は簡単に分解できるんだ、そこから様々な用途に応用出来る」
「水だけでね~・・・夢の資源じゃないか、おまけに環境汚染もしないとかな、しかし科学はすでにすごく進化しているぞそんな資源なんてどうにでもなるんじゃ・・・」
「いや、科学がどんなに進んでも資源を作るなんて出来ないよ。出来たとしても遠い未来か、はたまた人類が絶滅しているか・・・どちらにせよ近いうちに資源不足は深刻化する。そのとき、この新たな資源が注目されるよ」
「未来予知みたいだな、それを伝えたくて俺に化学やら物理やらを教えていたなんてな」
「だがいい勉強になっただろ?日本へまた帰ったらこの資源を守りながら活用するようにコントロールする人材が必要になるはずだ。僕たちがそれになるんだ」
「まるで将来の夢だな。楽しみにしておくよ
ジャック」
「僕らは親友じゃないか、必ず実現するぞ!」
2020年に俺の親友、ジャックの予想はあながち間違ってもいなかった、紛争拡大を除いては・・・・
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