プロローグ

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「終電近いならさここ通っていった方が近いよな」 朱鷺がいわゆる路地裏を指差して言う。 「えぇ~。ここは無いだろう。絡まれっかもしんねぇぞ?」 「びびってんのかよ? 大丈夫だって。別に吸血鬼集団が出る訳じゃないんだからさ。」 「いやいや、ねーよ。それは。」 「いいから行くぞ。ちんたらすんな。」 朱鷺がずんずんと路地裏に入っていくので更家も走って追いかける。 「おいおい待てよ。トキィ。」 「その名を呼ぶな。チートと間違えられるだろ。」 「セッカッコー」
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