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とある町外れの丘に
煙突がある小さなパン工場があった。
「それじゃあ、パトロールに行ってきまーす。」
元気一杯の声があたり一面に響き渡る。すぐに煙突から1人の青年が飛び出してきた。
青年は赤い服を身につけ茶色いマントを風になびかせながら飛び出して森の方へと彼は飛んでいった。
「あの子が生まれてきてもう十八年か・・・時間がすぎるのは早いねぇ」
「そうですね。あっ!ジャム叔父さん!早くパンを作らないと」
ジャム叔父さんと呼ばれた男性は年は五十代後半。とても優しそうな顔をしている。
「そうだね。急いで作ろう。でも心を込めて作るんだよ。バタコ君」
「わかってますよ。早く作っちゃいましょう」
バタコと呼ばれた女性は年は二十代前半。可愛らしい笑顔が魅力的で活発そうな女性である。
「「おいしくなぁれ。おいしくなぁれ」」
2人がパンを作り出した。種類は様々あるようだ。クリームパン、カレーパン、アンパン・・・二十種類以上あるだろうか。
しばらくすると後は焼くだけという状態のパンが並んだ。
「よし、できた。あの子が帰ってきたら一緒に売りにいこうか」
「はい。もうすぐ帰ってくると思いますし。早く帰ってこないかな~アンパンマン」
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