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アモン共和国が「軍神の棲む国」と呼ばれ、一時代の覇者であった時代もかつてはあった。
しかしそれも今となっては昔の話。当時では最新鋭の兵器も、時代が変わればアンティークとなる。
もとよりミラの祖国ハモニート王国と、リオの祖国アモン共和国の二国間の国力には絶対的な差がある。
アモン共和国とは内乱によりおこった新興国である。まだまだ国として成熟期を迎える前の青い果実にすぎない。そのために市民らの志は高くとも国力は乏しい。
それに対してハモニート王国とは、隣国をみさかいなく食いこみ、侵蝕をくりかえしつづける超大国である。国土の膨張は留まることを知らず、いつしかその国王ですら国土の全貌を把握することをやめてしまった。
選民思想を掲げる現ハモニート国王に、話し合いなどという手段の持ち合わせはない。
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