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「コホン。ではでは、無事に進級出来たことを祝してっ
かんぱーい!!」
「か、乾杯です!」
「……」
「……」
「み、美月さん……宏さんまで……」
「あ、はははは……も、もっと元気出そうよ?コレばっかしはしょうがないと思うけど……」
俺こと、瀬川 宏は本日より高校二年になりました。普通にしてれば誰でも進級くらい出来るけどさ……
でも鈴木 真紀がソレを祝おうと、俺ん家で皆で集まっているんです。
言いだした真紀の妹、鈴木 沙美ちゃんと俺の彼女の香山 美月とで。
うん、それは良いことだとは思うよ?
オレンジジュースで乾杯だっていいとは思うよ?
でもさ……素直に祝えないのだよ。
「なんで……」
「なんで…!」
「俺と美月のクラスが違うんだぁーーっ!」
「私と宏のクラスが違うのよっ!!」
神というものがいるのなら聞きたい。
俺達が何をしたっていうんだ?
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