親衛隊隊長様

6/19
1151人が本棚に入れています
本棚に追加
/19ページ
まず俺が親衛隊なんぞに入った理由。 俺は高校から入った言わば外部生だ。 この学園に入った理由は、就活に有利だから。 でもそれがマズかった。 バイとホモの巣窟だったら入らなかったし。 入っちゃったもんは仕方ねぇと腹をくくったわけ。 だが問題が多い事に気付いた。 まず第一に、見目が良い奴は襲われる。 俺も何度かあったが、全員病院送りにしてやった。 第二、生徒会連中の目にとまると、お気に入りと称され掘られる。そして親衛隊から虐められると…。 虐めもそうだが、掘られるとか無理。 そして俺は考えた。 生徒会の奴等は親衛隊が大嫌いなんだって!!し・か・も、親衛隊に入ると襲われなくなるんだってさ!! よし、それなら親衛隊に入ろう☆ こうして俺は親衛隊に入ったわけだ。 3年間下っ端として過ごす予定だったんだよ。 なのに…当時の隊長様に目つけられて、指名されたから今隊長やってるんだよね。 特に目立った事してなかったのに………。 面倒くさい事押し付けやがって…。 これが親衛隊に入って、隊長になっちゃった理由。 次は“奴”について。 “奴”とは5月に編入してきた門脇未来と言う毬藻野郎だ。 何故毬藻かと言うと、ボサボサな黒い鬘を被っていてそれが毬藻に見えるから。 そんな外見ギャグな奴は、性格もギャグだった。 初対面、年上関係なくタメ語で話し、友達の友達は俺の友達。 外見を悪く言えば 『外見で人を判断する奴は最低だ!!』 と喚き、親衛隊の忠告には 『そんなんだからあいつ等に友達が出来ないんだ!!あいつ等があぁなったのは、お前等のせいだぞ!!』 と………。
/19ページ

最初のコメントを投稿しよう!