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まず俺が親衛隊なんぞに入った理由。
俺は高校から入った言わば外部生だ。
この学園に入った理由は、就活に有利だから。
でもそれがマズかった。
バイとホモの巣窟だったら入らなかったし。
入っちゃったもんは仕方ねぇと腹をくくったわけ。
だが問題が多い事に気付いた。
まず第一に、見目が良い奴は襲われる。
俺も何度かあったが、全員病院送りにしてやった。
第二、生徒会連中の目にとまると、お気に入りと称され掘られる。そして親衛隊から虐められると…。
虐めもそうだが、掘られるとか無理。
そして俺は考えた。
生徒会の奴等は親衛隊が大嫌いなんだって!!し・か・も、親衛隊に入ると襲われなくなるんだってさ!!
よし、それなら親衛隊に入ろう☆
こうして俺は親衛隊に入ったわけだ。
3年間下っ端として過ごす予定だったんだよ。
なのに…当時の隊長様に目つけられて、指名されたから今隊長やってるんだよね。
特に目立った事してなかったのに………。
面倒くさい事押し付けやがって…。
これが親衛隊に入って、隊長になっちゃった理由。
次は“奴”について。
“奴”とは5月に編入してきた門脇未来と言う毬藻野郎だ。
何故毬藻かと言うと、ボサボサな黒い鬘を被っていてそれが毬藻に見えるから。
そんな外見ギャグな奴は、性格もギャグだった。
初対面、年上関係なくタメ語で話し、友達の友達は俺の友達。
外見を悪く言えば
『外見で人を判断する奴は最低だ!!』
と喚き、親衛隊の忠告には
『そんなんだからあいつ等に友達が出来ないんだ!!あいつ等があぁなったのは、お前等のせいだぞ!!』
と………。
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