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「あはっ☆僕嬉しくて死んじゃうよ~。」
笑顔で言う鈴に、軽く殺意を覚えるが我慢して笑顔で応える。
「もぉ~。そんな事より、今日の放課後会議開くから宜しくぅ。」
俺の言葉に鈴はニヤリと笑った。
「分かったよ☆皆に連絡しとくねっ♪今日の議題は毬藻君についてでしょ?」
分かってんだったら聞くなよ。
猫被んのがダルくなった俺は、椅子を引きずり鈴へと近付いた。
身体を密着させ、鈴の耳元へと口を近付ける。勿論、両手で口元を隠し、周りに聴こえないよう小声で話す。
「あの毬藻野郎、生徒会の奴等から離れないらしいんだよ。今朝、親衛隊の奴が言いに来た。」
「昨日の夜も仲良くご飯食べてたらしいよ~。バカだよね~。」
「抑えてるこっちの身にもなれよ、クソ野郎共が。あぁ~マジだりぃ。」
「バカだから仕方ないよ~。抑えきれなかったら、抑えきれなかったで仕方ないんじゃない?」
「面倒くせぇな……。」
身体を放すと、鈴はドンマイ☆と笑顔で言ってきた。
ムカついたので、鈴の足を踏んだ。
鈴が少し涙目になりながらこっちを睨んできたので、どうしたの~?と笑顔で言う。
不愉快な思いにさせた鈴が悪い。と思いを込めてだ。
それに気付いたのか、鈴はもぉ~と唇を尖らせる。
そんなやりとりをしていると、チャイムが鳴り先生が入ってきた。
あぁ…。今日も1日が始まる。
放課後面倒くせぇ…。
むしろ、生徒会滅べと思いながら授業を受けた。
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