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5年前…
僕らの母さんは亡くなった。
ゆうと同じ脳腫瘍で。
父さんを交通事故で亡くしてからずっと女手一つで育ててくれた母さん。
当時まだ中学生と高校生だった弟にはできないから毎日付きっきりで看病した。
治療による副作用、どんどん弱っていく母さん…
それがゆうにも襲い掛かるのか?
母さん、まだゆうを連れていかないでよ。
ゆうはまだ17だよ。
それにもうすぐゆうにとって大切な試合があるんだ…
どうしてゆうなの…?
気がつくと頬を冷たいものが伝ってた。
先)「お兄さん?」
た)「先生…、ゆうを…ゆうを…助けてやって下さい。あいつはこれからなんです。ゆうは…」
泣き崩れた
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