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車の助手席に乗せて、病院に向かう。 夏だというのに寒がるゆうを毛布で巻いて、暖房をかけた。 た)「ゆう、大丈夫だからな。お兄ちゃんいるから。」 ゆ)「いたい…いたい…」 そううわごとのように言って泣いているゆうにそう声をかけるしかなかった。 でも全然大丈夫じゃなかった。 だって、死んだ母さんの症状にそっくりだったから。 頭をよぎる不安を掻き消して、なんとかゆうを早く病院に連れていこうと必死だった。
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