【プロローグ】

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 この世界には特別な力を持つ8つの王家と、強大な力を有する4人の賢者が存在する。枯れることのない魔力『無限の泉(エンドレス・ファウンテン)』の力を持つレイブン。特別な声を持ち、言葉だけで魔力を操る『天使の歌声(アンジェル・ボイス)』のトーリア。手に王冠と天使の輪のような印のある『神の手(コルド・ハント)』を持つぺルチーノ。実体のある幻を生みだす力『現実の幻想(リアル・イマジン)』のロード。重力を生み出し、星の重力すらも支配する『重力支配(グラビ・ルール)』のグラン。あらゆる防具が通じない攻撃が可能な『物理通過(フィジックス・パス)』のスカーレット。わずかな間だけ、全ての王家を超える魔力と力を手にできる『一時の皇帝(タイム・エンぺル)』のジハール。全ての魔が無に帰す能力『魔消し(マジック・イレイス)のアンジェル。  年齢不詳の光の賢者の称号を持つ『シリス・コルト』。王家の血が流れる紅の賢者『クレイ・レイブン』。自然と対話する蒼の賢者の称号を持つ『アルク・スイカ』。史上最強と謳われ、かつて闇の女王と恐れられた存在。闇の賢者の『アルエ・カルア』。  世界はこの王家と賢者を中心に動いていたが、そのバランスが崩れ始めている。力が弱まりつつある王家。反対に力を伸ばしている賢者。今まで王家に賢者は従ってきたが、国外にあふれる難民などの存在をめぐり、王家と賢者で対立が始まりつつある。この世界はこれからどう進むのか、それはまだ誰にも分らなかった。
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