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ダダダダダダダッ!
ガチャッ!
『行ってきまぁす!!』
『コラ、待て!サイガ!・・・って、もういねえ・・・ったく』
,,,,
深くまで被ったフード、土色の服を纏い、腰には小さな脇差しを携えた少年
彼の名は『サイガ』
サイガ『あーはやくしねぇと終わるー!!』
エア『おーい!サイガ~』
サイガ『エア!!!』
エア『お前おせえよったくよー!』
サイガ『わりいわりい。親父の目を盗むのに時間かかってよ。それよりまだか?』
エア『安心しろ。まだだよ』
サイガ『ウハァァ、早くみてぇなぁ!【火竜の尻尾】‼』
エア『今日公表だからな!この日までワクワクしてた甲斐があったよ』
サイガ『・・・なぁ』
エア『ん?』
サイガ『おれ、今日からハンターになる!』
エア『・・・親父さんはなんて?』
サイガ『まだ駄目だとさ』
エア『そっかwでもお前がなるなら俺も付き添うぜ相棒』
サイガ『ぉう!!当たり前だ!』
闘志をたぎらせ目の輝きを増す少年、サイガと同じような格好をした少年エア、どうやらサイガの無二の親友らしい
ガガガガガガガガガ
展覧の場の門が開く。
男『さぁさぁみてください!これが、かの有名なリオレウスの尾ですよ~!』
一同『ぉーっ!!!』
皆が好奇の眼差しを一線に向ける。綺麗に切断された火竜の尻尾を見て沸き立つ観衆達。
サイガ『やっぱギルドはすげぇな・・・』
エア『・・・ぁあ。』
二人は固唾を飲み呟く
サイガが憧れを抱く【ギルド】とは、飛竜を狩るハンター達を束ねる組織の総称である。ハンターはギルドにクエストの受注要請をし、クエストに出なければならない。といっても、要請をしなければ、報酬が貰えないので大抵の人間はきちんと受注する。受注しなければいけないのは、ハンター達が無闇に狩りをし生態系を破壊するのを阻止するのと、ハンター達の安全の確保のためである。
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