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とある国に住んでいた、ある哀れな女の話。
女は夫と幸せに暮らしていました。
ある日、女は夫との子供を身ごもりました。
2人は自分たちの子供が生まれるのをとても心待ちにしておりました。
「男の子か?女の子か?」
そわそわしている、甲冑を着た男が、女の膨らんだ腹を触りました。
「ふふっ、まだわかりませんよ。でも、優しくて強い子になってほしいですね」
「そうだな。幸せになってくれれば、俺達も嬉しいな」
そして、子供は生まれました。
元気な男の子で、夫婦はその子供に《ラルク》と名前をつけました。
夫婦は3人で幸せに暮らすと信じていました。
でも、それはラルクが5歳の誕生日、崩壊していきました。
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