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死因は魔法なのか、心臓が貫かれていました。
「…」
不思議と悲しい、とは思いませんでした。
そして、夫に対しての今までの恨みもありませんでした。
ただ、最愛の夫を失ったこと、夫の暴力から解放されたこと、それだけが同時に起きた、としか受け止められませんでした。
「これからどうしようね、ラルク…」
「…うぁー」
残されたマキとラルクは途方にくれました。
これからどうやって生きていくのか。
そして、自分がしたいことはいったい何なのか。
マキは、何も分からなくなりました。
もう考えたくないとも思いました。
いっそのこと、このまま死んだ方がいいのかとも思いました。
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