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好奇心と言う感情などいつ以来感じただろうかと、その時の洋輔は少年のように昂っていた。
そして、更にその理解を越える出来事に遭遇する。
妖界。
人間が生活する世界を人間界と呼ぶのなら、妖怪が生活する世界を妖界と呼ぶべきなのであろう。
「あやかしかい……」
洋輔は、妖界に住む人間の少女である神奈に誘われて、その妖界へと行き更なる妖怪と戦う事となった。
その神奈と言う少女の存在も、洋輔の理解を遥かに越えているのだ。
「神奈ちゃん、本当に三百二十五歳なのかな……」
一度は、本人の話しに納得したものの中学生程度の少女の外見で、三百を越える年齢だと言われても、にわかに信じがたい事実だと言える。
だが、人間界では無い妖界は確かに存在した。
そこで、鎌鼬と戦う羽目になり最終的に倒す事に成功し、取り敢えず神奈の望みを叶える事が出来た。
「でも、倒すべきは鎌鼬だけじゃないんだなぁ……」
鎌鼬は、目先の敵でしか無かったのだ。
本当の敵は、まだ存在する。
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