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更に、戦闘は続く。
絶対領域の攻撃は通らず、分銅による脇腹への攻撃が五割の確率で当たる。
一方で、洋輔への攻撃は七割の確率で左腕を襲う。
打撃による傷やダメージは、鎖鎌の力で治癒する事が出来るが、ギリギリの緊張と集中の中での戦闘は容赦なく体力を奪う。
鎖鎌では、体力の回復までは望めない。
「参ったな、作戦の選択を間違ったかな……」
そう言いながら、再度攻撃を繰り出し分銅を脇腹に打ち込んだ。
その返す刀で、金棒が振り下ろされる。
洋輔は、何かを見た。
そして、金棒が空を切り大地で跳ねた。
「やっと、来たか……」
肩で息をしながら、洋輔が呟く。
洋輔が立てた戦略は、鬼面の九十九神と戦った際に用いたものを、そのまま使っただけだった。
ただ違っていたのは使った武器が、河童の仕込み槍が鎌鼬の鎖鎌と言う事だけ。
急所への連続攻撃。
蓄積されたダメージで、相手の動きを鈍らせ自分を優位にしようと考えた。
実際、鬼は攻撃の直前に足を引きずった。
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