俺の秘密のアイツ

アイツと俺

俺が一人目の子と付き合ってから俺への気持ちに気づいたらしい。顔はまあまあ。

俯いた時の長い睫毛とかが可愛い。それから顔を上げると大きな瞳が俺を覗きこみ、瞳から俺の顔が見えそうな大きな目をした子だ。

告白された時、一人目の子の事があったから俺は少し慎重になった。

その子が二人目になれたのは、告白してきた時、俺は仲間を優先させるけど大丈夫？と確認して、彼女が頷いたからだった。それ以外は一人目と同じで他に断る理由がなかった。

その子は一人目の時のように寂しいとは言わないけれど、二人きりになると必ずキスを求めてきた。その時も断る理由がなかったので求められればする。

柔らかくて気持ちいいとは思ったけれど、特に感動も幸福感もなかった。キスってこんなもんなんだと思った。