父、重道の六月二十四日

3/8
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/11ページ
今から半年くらい前だっただろうか。 仕事から帰った俺は、居間に置いてあるは一冊の薄っぺらい雑誌を見付けた。 見知らぬ雑誌のタイトルは「Wake up!」 何だこれ? ページ数にしておよそ15ページ程の薄っぺらい雑誌だ。 聞くと慶美は 「今日昼間に、何か女の人が来てね。 名前は忘れちゃったけど。 読んでくれって置いていったの。 もちろん、お金なんて払ってないわよ。 何か宗教の人かしらね?」 そう言った。 ふーん。 俺は適当に相槌を打った。
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!