2.出会い

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  「七海ーっ…七海!!」 名前を呼ばれ、現実に戻される。 「えぃっ?…あっはい!!」 「何ボォっとつっ立ってんだ早く窓閉めろーい。」 「あっはい」 ずっと立ってたと思うと恥ずかしいくなってきた… イスに座ると、さっき手に取っていた花びらが視界に入る。 淡い桜色、綺麗な輪郭。 彼のハチミツ色が頭を過る。 ―キーンコーンカーンコーン― 「何持ってんの?」 帰り際、奈魅が訪ねてきた。 「えっ?花びら」 「いや見ればわかるから…なんで?」 何持ってんの?って聞いたのはそっちじゃん。 花びらって答えるのが普通だよ と答えようとすると 「珠亜って不思議な所あるよねー」 と言われる。 「…んーっ」 特に思い当たるのは無いなあ 「ほら!!今の反応!!」 「ん?」 「あー珠亜見てると切りがないわ」 「はい?」 「てか帰ろー?」 「帰る帰るっ」 珍しい… 今日わ私の家寄らないんだ なんて言うと来るに違いない うん、言うの止めよう。  
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