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あれから、何週間か過ぎた。
奈魅に話してからと言うもの
ハチミツ男を見る事は無かった。
だから自然と奈魅との会話にも
出て来なくなる。
だけど…私の頭にはこびりつく
かの様に離れない。
あーなんか…モヤモヤする…
「何眉間にシワ寄せてんの?」
「えっ?!嘘?!」
急いで眉間を伸ばす私を見て
奈魅は笑ってた。
「まさかハチミツ男かあ?」
―ギクッ…
「え?別に?」
平然を保とうとする私。
「わかりやすっ」
やっぱり
ごまかせなかったか…
「それ以来見たの?」
「見てない…」
「あらー」
だからこんなに悩むんだ
ただ、目が合っただけ。
いや、あっちは目が合った事すら分からないかも…
「あたし、珠亜に゙恋"だって言ったけど…珠亜自身だからね?」
「…うん。だよね」
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