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「奈魅。」
その声に気がついて教室のドアに目をやると…
「あっ愼!」
奈魅の彼氏が立っていた。
飛ぶように行く奈魅は、先程とは違う
私に言ったように顔真っ赤。
奈魅だって真っ赤じゃない
と後で言ってやろうなんて考えていたが、そんな考えも吹っ飛んだ。
お姉ちゃんのような奈魅の顔が乙女のようだった。
なんかベタだけど…
本当に物語のお姫様のような幸せそうな微笑み。
羨ましくなった。
と同士に私にもそんな日がくるのかな?と不安さえも出てきた。
待って…
私何考えてんの?
「珠亜ーっ?」
「あっはい」
「ごめんっお話終わったから」
「うんっ別にもっと話してて良 かったのに…」
「ありがとうね」
またその幸せな笑顔。
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