1.窓際

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    5時間目 私が最も眠くなる時間。 黒板の字を見るだけでも 嫌になる… ねーむーい 特別に大きな木って訳じゃないけど、この桜の木が気に入っている。 春風の独特な匂いが好き 窓際のこの席は数学の先生の声が頭に入らなくなる最高の席。 「珠亜ー?」 私の名前を呼んだこの子は、 木沢奈魅(キザワナミ) 1番仲がいい。 肩までの髪の毛が内巻で女の子って感じ。 けど 口は毒舌の上、時におっさんがでます。 「えっはい?」 「なーにボケっとしてんの?」 「ってか奈魅授業わ?!」 「あの5分前の話やめて?」 ……あれ?隣のおっさんの視線がかなり痛いぞ? 「すっすみません」 「あっそぉだ」 やたらに大声の奈魅。 「なに?」 「今日さ、珠亜ん家のぬいぐ「うわああああああ」 何故、私が慌てて奈魅の口をふさいだと言うと それわ、初めて奈魅が私の家に来た時から始まった。    
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