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「怜司くん?」
「ん?おー蓮香おはよー。」
怜司くんはニッコリ私に笑いかけまた、空を見上げた。
「何してるの?」
「光まってんの…でも、来ないか…」
怜司くんは起き上がりながらそう言った。
「蓮香…俺のチャリに乗るか?」
「え⁉いいよ‼うち重いし❗」
私は手を横に振りながら怜司くんに言った。
「でも、遅刻するぜ?おら、後ろに乗れって。」
私は腕時計を見てビックリした。早めに家を出たのに遅刻する時間だった。
「おい‼早くしろ‼」
「う…うん。」
私はしぶしぶ自転車の後ろに座った。
男子の後ろに座ったのは初めてで怖かったけど怜司くんの後ろは何故か安心した。
「な~」
「何?」
自転車をこぎながら怜司くんは私に話しかけてきた。
「俺のこと怜司って呼べ。いいな?」
「え?でも…」
「ほ~なら、これならどうだ‼」
怜司くんはいきなりこぐのを早くした。
「キャー速い~」
「怜司って呼んだらゆっくりにしてやる❗」
「れ…怜司‼ゆっくりにして‼」
「良くできました。」
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