声‐叫び

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 灼熱が、アスファルトを反射して否応なく肌に突き刺さる。 うだるような暑さが全身を包み、汗が幾筋も首筋や背筋を伝って服に染みこんでいく。 この暑い中、どうしてわざわざ出歩いているのかと自問しながらも、足は意志と無関係に、ある場所へと進んでいた。
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