星の妖精さん

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すこしの間にっこりあさがおを見ていたのですが、ふと、おかしなことに気がつきました。 それは、葉っぱや花びらの上に、水のつぶがついているのです。 みぃちゃんは、縁側に座っているお母さんの所にかけていきました。 「お母さん。昨日の夜、雨がふったの?」 だって、みぃちゃんが起きている時は、ふっていませんでしたから、寝たあとにふったんだと思ったのです。 だけど、お母さんは言いました。 「夜?雨なんか、ぜんぜんふらなかったわよ」 どう考えても、不思議です。 「じゃあ、朝あさがおにお水をあげたの?」 「あげていないわよ。どうして?」 「だって葉っぱに、お水がついてるよ」 お母さんはみぃちゃんの話を聞いて、にっこり笑って教えてくれました。 「それはね、“朝つゆ”って言うのよ」 「朝つゆ?」 一体なんの事か、みぃちゃんにはわかりません。 「朝つゆって、なぁに?」 「朝つゆってね、雨もふってないのに朝葉っぱとか、お花に水がつくことを言うの」 「どうして雨がふらないのに、お水がつくの?」 「じゃあお母さんが、その朝つゆのお話をしましょうね」 「うん」
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