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そう言ってみぃちゃんは、お母さんのとなりに座りました。
「みぃちゃん。夜になると、お星さまはどうしてあんなにキラキラ光るんだと思う?」
「わかんない。どうして?」
「それはね、お星さまひとつひとつに、ひとりづつ、ちいさな可愛い星の妖精さんがいるの」
「妖精さん?」
「そう。みぃちゃんが、この間見てた絵本にでていたでしょう」
「うん。でも、あれはお花の妖精さんだったよ。お星さまにも、妖精さんがいるの?」
お母さんはにっこり笑ってうなずきました。
「そうよ。お星さまにも、ちゃんと妖精さんがいるの」
「その妖精さんがどうしたの?」
みぃちゃんは、お母さんの顔を見つめて聞きました。。
「その妖精さん逹はね、とってもきれい好きなの。だからね、お天気のいい、月のきれいな夜になると、みんなでお掃除をするの」
「お掃除?」
「そう、お掃除。誰の星がピカピカ光るか、競争するのよ」
「ようい、どんって?」
みぃちゃんは、一生懸命お星さまをみがいている可愛い妖精を、思い浮かべていました。
そして、ちょっとだけ嬉しくなりました。
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