二十六話~人雫

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  この世に今は生きていて いつか、君と出会って 流され流れ もう終わったんだって 言い聞かせた 君が もし、誰のものでもなければ 終わらなかった? でも、もし君が 誰かのものでなかったら 出会えなかった気がする お互い寂しさ紛らわすだけのゲームだったら 苦しまなかった… 君には君のいる場所があって 僕には僕のいる場所がない… いつか人は雫のように 零れてしまって 人混みに混ざるように 存在すら分からなくなって それでも歩きだし 僕は雫になり 君を探し出す
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