44人が本棚に入れています
本棚に追加
゙大樹゙まさしくそう呼ぶに相応しい
大きな木の下に4人は佇んでいた
樹を後ろにして立っていた女と少年1人と
その2人に対峙しているような雰囲気の
年が近いと思われる少年2人
「罪を犯したお前が
何をするつもりなんですか?」
「ッ・・・・・・・それは」
「お前は世の人たちに禍々しい存在
として疎まれ続ければいいんです
邪魔はしないでくれます?」
「だからこそ俺は・・・・・今回は
自分を犠牲にしてまでも守るんだ!」
「ふふふッ・・・誰もアンタになんか
そんな事求めてないでしょうけどね」
一筋の風が吹いた
木の葉は揺れるつもりもないようで
ただ、この様子を高くから見ていた
「レイジ・・・・・もう時間がないぞ」
隣りにいた少年にレイジと呼ばれた少年は
スッと腰から短剣を引き抜いた
「そうだったね・・・・
とりあえずあの男から仕留めましょう」
向かい側にいた少年は
女を守るように立ちふさがる
「私がここはなんとかするから・・・・・
フェイズ、アナタはハルムと一緒に逃げてッ」
「アナタもこの世界も俺が守ります!!
だからッ・・・・・・ここは俺に!!」
.
最初のコメントを投稿しよう!