プロローグ

4/4
44人が本棚に入れています
本棚に追加
/42ページ
「俺、アンタには用はないんで そろそろこの辺で終わりましょう」 倒れてたフェイズにとどめをさそうと レイジがゆっくりと近付く 「俺だってッ・・・・・・まだまだ・・・・」 立ち上がるフェイズ 大樹が何かを察知したように 急にざわめきだした 「死ねッ!」 「くらえッ!!」 ズシャッ 辺りに飛び散る血 「ぐはッ・・・・・カハッ」 「やはり、この程度か?」 グサッ 「なッ・・・・・・・」 「俺だって・・・・俺だって・・・・」 ポタッポタッポタッ 衣服では吸い切れなかった血が 地面に流れていく 時が止まったような気がした ピシャン 2人の血が地面で合わさった時 異変が起きた 大樹は大きく揺れ 突風が2人を包み込む 「エメロード様ッあれは・・・・・!?」 「何が起きるというの?」 残された4人は ただ風に耐えるだけで精一杯 何もない事を祈りながらもなす術がなく 待つ事しか出来なかった しばらくして 風が収まれば2人の姿はなく 残ったのは 混じり合った 2人の血だけだった .
/42ページ

最初のコメントを投稿しよう!