#1 大樹の下で

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side-RED 「バージニアさん大丈夫ですか?」 「ゴホッゴホッ・・・大丈夫じゃよ」 良かった良かった なんてったって昨晩起きた地震のせいで 俺の住む村はボロボロになっちゃったから 若い俺は救助に勤しんでいる 震源地が村から少し離れた 新樹として崇められている大樹付近 だっていうから縁起が悪い事この上ない できれば早く 大樹が無事かどうか確認したいんだけど なんせこの村の平均寿命が高いから お年寄りの安否を確認すんので精一杯 次は、この村長の家か・・・・ 「村長ぉー?大丈夫ですかぁ?」 しばらくの沈黙の後 わざわざ玄関まできてくれた村長は 右足を引きずって出て来た 「足、ケガしました?」 「あぁ・・・昨日の地震でちょっとな」 こういう時、治癒の魔法を 習得してない事が悔やまれる 「治せなくて申し訳ないです」 「そんな事はいいんだがなぁ 今、足がこれだろう?ワシの代わりに 大樹の様子を見て来てくれんか?」 .
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