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思いも寄らない村長の言葉で
急いで大樹の元に向かう
村長の家の裏に大樹がある森への入口
があるため入るにはいつも
村長の許可が必要だから
ちょうど良かったのかもしれない
にしても、森の様子がおかしい
昨晩の地震のせいかな?
森の動物たちどころか
木々までもが静かすぎる
どう表せば的確な表現なのか
難しいんだけれど・・・・言うなれば
森全体が緊張感に包まれてる
やっぱり、樹に何かあったのか?
言いようのない不安が俺を包み込む
そんな事を考えてると見知った鹿が
俺の側に寄って来た
「おッ!バンビじゃん!!大丈夫だったか?」
そう問えば゙元気だよ゙と
答えるかのようにバンビが飛び跳ねた
が、その後すぐに
小走りで走り出した
「バンビ?もう行っちゃうのか?」
すると、顔だけ振り返って止まった
それは、まるでついて来いと
言っているかのようだった
「ついて行けばいいの?」
今度はゆっくりと歩き出すバンビ
素直について行くことにするが
バンビが向かっている方向は
まぎれもなく大樹のある方向
やっぱり何か・・・・・・?
そう考えずにはいられない
.
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